2015年7月30日(木):カバキコマチグモ
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カバキコマチグモ
「あしおと6月号」の明石海峡支部例会報告を読んで下さった神戸支部の松下紫さんが「あのクモ(※写真、例会報告から再掲)は危険なのに、承知の上で触られたのですか?!」と、変に感心されてしまった。もちろん、そんなことは知る由もない。松下さんから教えていただいた注意点は以下のごとくです。
「このクモは、7~9月にかけて成体が多く出現する。ススキの葉を巻いてチマキ状の産室を作り、メスはその中で産卵し、そこで卵を保護しているが、子グモが孵化するとその餌となり、生涯を終える。このチマキを不用意に開くと、噛みついてくるので危険。毒性が比較的強く、毒成分にセロトニンなどの発痛物質があり、噛まれたときに相当の痛みを感じる。最悪の場合は、死亡することもあるらしい。写真の巣はチマキがかなりほどけた形で、中の白い巣が見えているが、巣の形には変化があり、また、類似種との見分けは困難なので、季節を問わず、チマキ状の巣には触らない方がよい」とのこと。自然は奥深いですね。(卜部格)