6月になるとアジサイ、ウノハナ、エゴノキ、カキ、クリ、ノイバラなどの花が咲きます。萬葉集に「道の辺の壱師(いちし)の花の灼然(いちしろ)く人皆知りぬ我が恋妻は」の歌がある。
伊藤博によると、道端のいちしの花ではないが、いちじるしく(はっきりと)、世間の人が知ってしまった。私の恋妻のことは。「いちじるしく世間の人が知ってしまったよ、絶えずあの子のことを思っているので」とある。最後に[いちしの花]がいかなる草花か知られないのが残念である、と記している。「いちしの花」が想像できないと、この歌が分かったことにならない。
諸説があるが、私はエゴノキ説に賛成である。エゴノキの花が落ちて道の辺に真白く積もっている。しかも突然現れる。その様子を直接見て、この詩を想っていただきたい。
日時/6月6日(土)10時30分~12時頃
集合/神戸市立森林植物園森林展示館
案内人/福岡誠行(当協会前理事長)
参加費/一般500円、会員無料
申し込み・問い合わせ/兵庫県自然保護協会
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