イラストの作者紹介

松下紫(ゆかり)さんです。
神戸支部で大沼弘一支部長の下、日々フィールド調査に当たっている。

 以下は、自己紹介です。



イラストは独学で勉強中。
パッと見て種名がわかるイラストが描けたらいいなと思っています。

特徴をつかみ『温かみのある絵』を心がけています。
昔から、簡単にキャラクター化した動物の絵ばかりを、

授業ノートに落書きしていたので、リアルに動物を描くことが実は苦手です。
さらにパソコンで絵を描くことは半年前に始めたのですが、

まだ使いこなせていません。苦手意識があります。
ですが、生き物の特徴を描くことは、とても勉強になるので

苦手を克服しながら、いろんな生き物をたくさん描いていきたいです。

よろしくお願いいたします。
神戸支部 松下紫

2016年2月25日(木):イシガメ

イシガメ

Mauremys japonica

日本固有種。背甲が黄褐色で中央に1本のキール(線状の隆起)がある淡水ガメ。

雑食性で耐寒性が強く、河川では冬でも活動しているのを見かける。

ワシントン条約付属書Ⅱに掲載されている。環境省RDB:準絶滅危惧種

2016年1月25日(月):ウソ

ウソ
Pyrrhula pyrrhula

冬鳥。本州中部以北で繁殖し、冬になると暖地へ移動する。

体はスズメより少し大きく、嘴は小さく丸い。体は灰色で頭は黒く、成鳥雄は頬と喉が紅色。

成鳥雌は体も頬も灰褐色。口笛のような柔らかな声で鳴く。小さな群れで行動し、植物の種子や芽を食べる。

2015年12月25日(金):コガモ

コガモ
Anas crecca

冬鳥。ほぼハト大で、カモ類の中では日本最少。群れで生活し、川の浅瀬で藻類、畑でイネ科植物の種子を食べている。成鳥の雄の目の周りは緑色だが、光によって紫色や黒色に見えることがある。体が小さいので同定は比較的簡単である。

2015年11月30日(月):アカザ

アカザ
学名:Liobagrus reini

水のきれいな上流から中流域の礫の多い瀬に生息するナマズの仲間。
体は赤褐色で体長10㎝程度。
背鰭と胸鰭に毒の棘を持ち、手でつかもうとすると刺されることがある。
夜行性で水生昆虫などを食べる。
1属1種の日本固有種、環境省RDB:絶滅危惧Ⅱ類。兵庫県RDB:Bランク

2015年10月30日(金):タワヤモリ

タワヤモリ

Gekko tawaensis

ニホンヤモリに似るが、背面と四肢の鱗の大きさが均一なことで区別できる。

近年、近畿地方でミナミヤモリが見つかっており、同定には注意が必要。

兵庫県内では淡路島で多く見られ、山林内の露出した小規模な岩盤などにも

生息する。

兵庫県RDB:Aランク

2015年9月25日(金):スズムシ

スズムシ♂

Homoeogryllus japonicus

バッタ目コオロギ科、鳴く虫の代表格。オスは発達したヤスリ状の脈を擦り合わせて、リーンリーンと鳴く。子どもの頃、田舎の石垣でよく鳴いていた。

子供向けの雑誌に「真綿を敷き、その上にエサを置いておくと、スズムシの毛脛が繊維に引っ掛かり採集できる」とあった。

仕掛けて夜中に見に行ったが、声が聞こえるばかりだった。


2015年8月25日(火):ハナグモ

ハナグモ
Misumenops tricuspidatus

カニグモ科。高山帯を除く全国に分布。成体は4~10月の出現。

網を張らず花の下面などに潜んで飛来する昆虫を捕まえる。

♂は♀より小さく頭胸部と第1・2脚が褐色。腹部模様には変異が多い。

街中の花壇でも出会える。

2015年7月30日(木):サシバ

サシバ
Butastur indicus
小型のタカの仲間。主にトカゲ、カエルなどの小動物、バッタなどの昆虫類を食べる。人里近くに現れ水田などで狩りをする。「ピックイ~」と特徴的な声で鳴く。国内では夏鳥。イラストは♂。環境省RDB:絶滅危惧Ⅱ類、兵庫県RDB:Bランク

2015年6月25日(木):ゲンジボタル

Luciola cruciata

 

体長15mm前後。

名前の由来は、①源頼政の亡霊が蛍になった

②源氏物語の光源氏にかけた、の二説がある。

カワニナを食べ、成長すると、雨の夜に上陸し、柔らかい土に潜り込み、土繭を作る。

上陸時の光る幼虫に出会えた人は幸せ!

2015年5月15日(水):ビロードツリアブ


Bombylius major
ナチュラリストに最も愛された「早春のアブ」。

細長く黄色い毛がフカフカで、太陽の光で黄金に輝きながら、

名前の由来となった見事なホバリングを披露する。

長く尖った口吻で花の蜜を吸う。
体長1㎝前後、北海道から九州に分布する。

空中に止まった姿をカメラに収められたネイチャー・フォト合格。

2015年4月15日(水):ギフチョウ

ギフチョウ
Luehdorfia japonica
「春の女神」の愛称を持つ里山のシンボル。

岐阜県で最初に見つかったことからこの名がある。
日本特産種で、北日本にはヒメギフチョウがいる。

翅の模様は、地理的変異を持つが、開発等によって個体数が減っている。
幼虫はカンアオイの仲間を食べ、兵庫県では主に但馬、丹波、県南東部に分布する。

2015年3月18日(水):ヒダサンショウウオ


Hynobius kimurae
全長12㎝の小型サンショウウオ。
普段は山中の林床で生活し、

早春に河川源流域の浅い伏流水中で産卵を行う。
兵庫県内では山地に分布し、神戸市内でも一部の山地に生息が確認されている。
準絶滅危惧種(環境省)

2015年2月20日(金):テン

Martes melampus
哺乳類ネコ目イタチ科テン属
体長44~55㎝、尾長17~23㎝。
低山地から亜高山帯針葉樹林に
かけて単独で生活する。
主に樹上で生活し雑食性。
冬毛が胸にオレンジ班をもち、
鮮やかな黄色の個体は
「キテン」と呼ばれる。
兵庫県下では山地に普通。

2015年1月1日(木):ゲンゴロウ

 

 

 

 

 

 

 


Cybister chinensis

体長3442㎜。日本各地に分布。成虫越冬。オモダカのような水生植物が生える池などに生息。

1950年代から農薬、圃場整備、ブラックバスの捕食などによって激減。

絶滅の危機に瀕し、兵庫県版レッドデータAランク

2014年12月15日(月):ハシビロガモ


英名Common Shoveler
カモ科マガモ属。全長50㎝ほど。嘴がスコップのような形をしている。
英名の「shoveler」も、シャベル型の嘴に由来する。
植物食傾向の強い雑食性で、

水面を群れでぐるぐる回りながらプランクトンを採食している姿が面白い。
兵庫県では普通種、冬鳥である。

2014年11月15日(土):クツワムシ


Mecopoda nipponensis

バッタ目キリギリス科。日本固有種で、関東以南から九州まで分布。
雄は「ガチャガチャ」と大きな音を出す。
馬の轡の音に似ていることから、名付けられた。
体は緑色または褐色、灰褐色と三通り。
8月中旬から現われる。
兵庫県版レッドデータブックCランク。

2014年10月15日(水):クマタカ


Spizaetus nipalensis
全長♂約75cm、♀約80cm。
翼開長160~170cm。
大型の猛禽類で、
森林生態系の頂点に立つ「森の王者」。
兵庫県ではイヌワシの生息圏の下部に分布する。
絶滅の危機に瀕し、兵庫県版レッドデータブックAランク。

2014年9月15日(月・祝):ユビナガコウモリ


Miniopterus fuliginosus
頭胴長65㎜前後。昼間は洞窟に潜み、夜間に昆虫類を食べる。
第三指が長いことが名前の由来。
翼は細長く鎌状、高速で飛ぶことができる。
兵庫県内では山地に広く見られるが、繁殖等の詳細は分かっていない。

2014年8月15日(金):オヤニラミ


Coreoperca kawamebari
えらぶたに眼状紋がり、本物の目と合わせて四個あることからヨツメと呼ばれる。
スズキ科でメバルに似ていてカワメバルの名も。
兵庫県版レッドデータブックBランク、自然度の高い河川のシンボル。4月の夢前川上流域自然観察会でも確認された。

2014年7月15日(火):ルリボシカミキリ

ルリボシカミキリ「
ルリボシカミキリ「

Rosalia batesi
ロザリアの学名がぴったりの美麗種。
体長18~29mm。北海道から九州までの山地に棲む。
兵庫県内ではブナ帯を中心に分布。
ブナ、サワグルミ、カエデなどの倒木や枯れ木に集まる。

2014年6月13日(金):モリアオガエル

モリアオガエル
モリアオガエル


Rhacophorus arboreus
体長♂4~7、♀6~8㎝。森林に住み、繁殖期は4~7月。水上に張り出した枝や葉に、泡状でクリーム色の卵塊を産む。兵庫県版レッドデータブック・Bランク。

2014年5月15日(金):キクガシラコウモリ

キクガシラコウモリ
キクガシラコウモリ


菊頭蝙蝠

Rhinolophus ferrumequinum
体長6.3~8.2㎝。

洞窟性のコウモリで

夜間に飛行中の昆虫類を食べる。
県内では山地に普通。

2014年4月18日(金):アカネズミ

アカネズミ
アカネズミ

アカネズミ 赤鼠 

Apodemus speciosus

ネズミ(齧歯)目ネズミ科

アカネズミ属の小型のネズミ。

日本固有種であり、

北海道から九州に分布。

頭胴長10㎝前後で褐色。
兵庫県内の森林では最も普通。